31歳、腐女子のオタクは人生が楽しい~小・中学生編~
こんにちは、めめ(31歳・女)です。
私はオタクで、
私は、小学生まではいたって普通に健康的な田舎の子で、
そのへんのシロツメグサとか摘んで冠を作って喜んでた。
タンポポをカラッカラに炒って、
タンポポ茶とか淹れて家族におもてなしの押しつけを楽しんじゃうような…。
高さ30cmもない場所から何をどうやって着地失敗したのか肘を骨折した時も、
首輪から解き放たれた愛犬が嬉しさのあまり突進してきて肩が脱臼した時も、
ゼリー1個食べればひまわりのように笑って毎日をけなげに生きる……。
――そんな"かわいらしい"女の子だったはず。
中学生になって、演劇部に入部した。
ここで私の人生は大きく変わったと思う、いや絶対にそう。
なんと同期に、私を含め
絵を描く人間が3人もいたのだ。
先述し忘れていたが、
小学生の時は普通(のつもり)だったが、
少女漫画界ド大手の月刊誌である「なかよし」「りぼん」を愛読していた。
さらに模写絵も描きまくっていた。
何百枚描いたんだろうなぁ…神風○盗ジャンヌ。
とにかく人生で初めて出会った、
自分と同じ「マンガ絵を描く人間」。
絵を描くことが大好きな人間が3人も集まって、
楽しくないわけがない。
私たちは狂ったように、
大学ノートにオリジナルの少女漫画を描いていた。
私たちはそれぞれ、
自分たち独自の不定期雑誌(大学ノート)を発行していた。
もちろんオール手書きで、ファンも感激。
ファンは1人につき必ず2人いた。
自分発行の雑誌(大学ノート)の中身だが、
もちろん自分だけで描いている。
1冊の大学ノートに何本もの漫画が描きこまれており、
各漫画を別名義にして、作家をちゃんと複数抱えているような、
まさしく「りぼん」や「なかよし」風に見せていた。
だがもちろん、すべて1人の仕業だ。
演劇部である私たちは大学ノートの中でも見事に演じていた。
…とまぁ、中学1年の前半あたりまでは、
本当に少女漫画家になるつもりで毎日をピュアに生きていたのに…
なぜこうなってしまったのか?
(31歳・独身腐女子)
そんなのは決まっている。
当時、うちや友人宅には、
ブラウン管のパソコンがあった。
そして時代は「絵描きはホムペを持っていて当たり前」の
ホームページ戦国時代。
自サイトって好きなデザインにできるからいいよね~!
「こんなところにリンク貼ってません!」みたいな顔して
実は「リンク貼ってま~す」みたいな隠しリンクとかできるし!
……………。
あの時代を生き抜いてきた人ならお分かりだろう、
そこで私たちは"変わって"しまった。
つづく